海老名整体とれいん整骨院/野球肘について
2021/05/27
海老名整体とれいん整骨院です。当院ではスポーツや日常生活など原因のはっきりした急性の痛みの治療を保険適応で診療することができます。野球肘について。野球の投球動作により肘を痛めるスポーツ障害の総称を「野球肘」と呼びます。他のスポーツに比べて野球の投球ほど、肩や肘など身体の同じ部分に同じ力がかかり続けるスポーツ動作はありません。この負担に加えて、成長期の小中学生の関節の近くには、大人の成熟した骨に比べて明らかに弱い成長軟骨があります。小学生の野球選手における野球肘の発生率は20%にもなると言われます。
原因は?
野球肘には、大きく分けて肘の内側に発生する内側側副靭帯(じんたい)損傷(内側型野球肘)と、肘の外側に発生する離断性骨軟骨炎(外側型野球肘)の2種類があります。内側型野球肘の方が発生頻度が圧倒的に高く、特に野球少年が多くかかります。投球動作によって肘の内側に繰り返し離れようよする力がかかることによって、成長が終わった高校生以降の大人では骨と骨をつなぐ靭帯自体が損傷され、学童期には靭帯が付着する成長軟骨付近の骨成分が傷みます。靭帯を縄で例えれば、大人は縄がちぎれていくイメージで、学童期は縄の付着部がはがれていく感じです。学童期の内側型野球肘は重症となる事は少なく、多くの場合は安静にしていれば骨や軟骨は固まってきてよくなります。しかし大人では最悪の場合、大谷投手やダルビッシュ投手のように靭帯を再建する手術が必要になる場合があります。一方、外側型野球肘は、雨だれがコンクリートをへこますように骨の表面にある関節軟骨を傷つけていきます。これが進行して離断性骨軟骨炎となり、どんどん悪化する場合は学童期であっても手術が必要となる場合もあります。
早期発見には?
小学生の野球選手で野球肘になる子の割合が20%と高率であるということは、チームに2、3人いてもおかしくないということです。これを念頭に置き、痛みや違和感など何らかの症状があれば、医療機関を受診することが発見のポイントになることは言うまでもありません。野球肘の難しい点は、自覚症状がなかったり、診察上、痛みがなくてもかかっている可能性があるところです。現在自覚症状のない患者さんが多いこの疾患の早期発見に取り組む少年野球の地域が増えつつあります。他のスポーツ障害以上に、早めの受診が重要となります。
治療は?
まず負担がかかり続けている肘を安静にして休ませる必要があります。安静に、と言ってもすべての事をやめる必要はありません。肘に痛みが出る投球動作は禁止となりますが、下から投げることやバッティングなどは、痛みが出なければ続けて構いません。この間に体の柔軟性を上げる、持久走を頑張るなど、スポーツのパフォーマンスを高めるための別のトレーニングを行うことも大事です。しばらく安静にすることで痛みは落ち着いてきますから、その後は球距離を少しずつ伸ばして、ゆっくりと肘にかかる負荷を上げていきます。通常、全力投球まで2か月から3ヶ月かかります。痛みを我慢して投げ続けていた人は、安静期間が長くなることがあります。
予防は?
投球を続けることで、小さな同じ力が繰り返し肘に加わり、障害が起きます。従って、相談者のようにいったん治ったからといって、野球肘になる前と同じように投げ込みを続けていたら、再発することがあります。特に学童期は大人より骨や軟骨が弱くて発症率が高いので、再発率も高くなります。これまで治療してきた患者さんでも、小学生の間に2回再発、つまり3回痛くなったお子さんがいました。少子化で以前よりも選手が少なくなってきている一方で、大会や試合が多くなってきていることも再発に関係しているように感じます。
海老名整体とれいん整骨院では野球肘、スポーツや日常生活での急な痛みケガの保険治療、交通事故治療、産後ケア、姿勢調整など様々な症状に対応しております。おカラダの事でお困りの際は海老名整体とれいん整骨院にい気軽にご相談ください。